むし歯じゃないのに歯がしみる-知覚過敏-

今年は梅雨明けが早く暑くてジメっとした嫌~な日が続きますね💦
夏の暑い日には冷たいものを食べることが多いと思いますが、そんな時歯が染みるような痛みを感じることはありませんか?
それ、もしかしたら「知覚過敏」になっているかもしれません。

知覚過敏とは?
 むし歯や歯茎の腫れもないのに冷たいものや甘いものを食べたとき、歯を磨いたときにズキズキとした痛みや歯にしみる感じがある状態を「知覚過敏」と言います。
 知覚過敏は放置しておくと痛みが強くなり、最悪歯の神経を抜かなければならない場合もあります。

知覚過敏

知覚過敏の原因
 知覚過敏は、歯周病や加齢などにより歯の根元の部分の象牙質が露出することで起こります。
 歯は通常下の図のように一番外側を硬いエナメル質が覆っていて、その内側にエナメル質を支える象牙質があり、さらにその内側に神経が通っています。

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 しかし、歯周病が進行したり加齢や不適切なブラッシング、噛み合わせが悪いなどの理由で歯を支える歯茎が下がってしまうと歯の根元の部分の象牙質が露出してしまいます。
 象牙質には神経につながる無数の穴が開いているため、象牙質の穴を通して刺激が神経に伝わり痛みを感じてしまいます。知覚過敏による痛みは刺激を受けて発生するため刺激がなくなれば痛みも引きます。むし歯による痛みは悪化していると何もしていなくても痛みを生じます。
また歯茎が下がる以外にも歯が折れて象牙質が露出する場合や、歯が擦り減ることによる露出、コーラやスポーツ飲料などの酸性の飲み物を頻繁に長年摂取し続けていることにより象牙質が露出し知覚過敏の症状が出ることがあります。

酸性度が高いほど歯を溶かす力も強くなります。


どうすれば知覚過敏を予防できるの?
知覚過敏は基本的に加齢によって発生するため、完全な対処法や治療法は確立されていません。そのため歯の象牙質の露出を抑えるために歯周病の予防に努めることや正しい歯磨きを行うこと、歯を溶かすような食品・飲料を口にする習慣がある場合その習慣を見直すことが大切です。
まとめると歯周病とむし歯の予防が結果として知覚過敏の予防にも繋がります。すでに知覚過敏の症状が出ている場合は知覚過敏用の歯磨き粉で歯磨きをする、症状がひどい場合はかかりつけのクリニックへ!